忍者寺と呼ばれる『妙立寺』とは?【金沢に来たら行っておきたい】


『忍者寺』ーいいえ遊園地ではありません。実は、金沢のにし茶屋街にある『妙立寺(みょうりゅうじ)』のことなのです。加賀藩前田家ゆかりの由緒正しい寺院ながら、内部は非常に複雑な構造をしていてエンタメを体感できるスポットです。

今回は、金沢旅にちょっとしたエンタメのスパイスを加えられる『妙立寺』についてご紹介します。

『妙立寺』の歴史と「忍者寺」といわれる理由とは


写真提供:金沢市

妙立寺は、『にし茶屋街』の近くに位置する仏教寺院のひとつ。加賀藩初代前田利家が建立した祈願所を1643年(江戸時代初期)に3代目利常が現在地へ移築しました。

当時、加賀藩は百万石を誇る外様大名()だったので、「脅威」勢力として徳川幕府の監視下に置かれていたのだそう。そのため当時加賀藩は緊張状態にありました。こうした事情があり、利常は金沢の街をはじめ、幕府の軍勢を迎え撃つための準備をしていきました。

現在の福井方面からの敵勢を城に到達する前に迎え撃つため、各寺院に攻撃機能を持たせたんだとか。なかでも前田家ゆかりの『妙立寺』にはその中心的な役割を持たせて、建物自体が複雑な構造になり、別名『忍者寺』の名を付けられるまでになったといわれています。

お寺の中は、4階7層の複雑な構造で29もの階段があるんだとか! 自分だけでは迷子必至なので、ガイドさんに案内してもらいながら巡るのが◎。

※外様大名…大名の出自のひとつ。天下分け目の戦いといわれた関ケ原の戦いの後、徳川傘下に入った大名のこと。徳川幕府が大名たちの中で最も警戒している大名部類ともいわれる。

『妙立寺』のみどころ


写真提供:金沢市

拝観ルートは複数あります。今回は数ある仕掛けの中でも必見のみどころをいくつかピックアップしてご紹介します。

お賽銭箱

本堂正面入り口に埋め込まれたお賽銭箱。もちろんただのお賽銭箱ではありません。なんと落とし穴。落ちないように気を付けて拝観しましょう。

隠し階段

本堂裏の引き戸を開けて床板をめくると…今度は隠し階段があります。階下への通路が隠されています。

落とし穴階段

実はこのお寺の階段にはまだまだ仕掛けが。本堂階段群の存在する廊下部分の床板をはずすと落とし穴になっています。

井戸

井戸の中には金沢城へ続く抜け道があると言われています。未だ確かめる人はいないので真偽のほどは定かではないのだとか。

望楼(物見台)


写真提供:金沢市

このお寺の特徴を表す部分。本堂屋根の突破部分に位置し、金沢城はもちろんのこと、より遠くの加賀平野まで見渡すことが可能です。

謁見の間・主茶室

最も格式の高い部屋で歴代藩主が利用していたんだそう。加賀藩前田家伝来の調度や着物が展示されています。ちなみに別の茶室「霧の間」には天井が低く作られ、最上階への階段が隠されています。茶室の違いを楽しむのもいいですね。

妙立寺 概要

  • 住所:石川県金沢市野町1-2-12
  • 電話番号:076-241-0888
  • 定休日:1月1日及び法要日
  • 拝観時間:平日 9時~16時(1時間ごとの案内) 休日 9時から16時30分(30分ごとの案内)
  • 備考:予約時間の10分前より入場可能

おわりに

いかがでしたか? 金沢旅に少しエンタメ要素を加える必訪の観光スポットのひとつが、『妙立寺』です。レトロな風情が楽しめる、にし茶屋街の近くにあるのでアクセスも◎。

金沢の街並みを堪能して、一息入れたいときはぜひ足を運んでみてくださいね。